文庫本入手
昔週間ブックレビューで紹介されていて興味を持ち、文庫化されたときに購入。そのまま積読状態でようやく読了。
感想
特に何が起きるわけでもないんだけど、嫌いじゃない作品。
読み始めて長編小説ではないことを知りました(汗)
どうやら雑誌の短編をまとめたものらしく、この本の前にも既にその雑誌の短編をまとめた本が出ている模様。
ちょっと気になりますね。
最初の短編で妙な生き物が出てきて、いきなり興味を惹かれます(・∀・)
富士山はちょっと怖い話。お互い縁結びの家宝を持っていたってのは怖いかな。奥さんは捨てちゃったけど、旦那は旦那でそういった家宝を持っていて、奥さんがそういったものを持っていたのを知っていたような台詞を言うのがまたちょっと怖く感じたのでした。そして、娘に受け継がれていくという(笑)
輪ゴムって一度でも伸ばしたり、引っ張ったりすると劣化が始まるって本当かしら。まあ言われてみれば始まるような気がしないでもないけど。引っ張らなくても劣化するときはするだろうし。
「黒の舟唄」って言われてもちょっとピンと来なかったです。。。調べると出てきます。「リリー・マルレーン」も調べないとわからんね。
水族館は1回行ったら、もう行かないかな。ただ、年間パスポートで動物園に入り浸るってのは憧れるけど。久遠的な感じで(笑)
山口さんと修三ちゃんは何回か出てくるので、楽しいです。
確かに黒豆にしわがあるのとないのがあるけど、あれって作り方の問題なんだね。売っているのはつやつやしてて、家で作るとしわがあるイメージかなぁ。
「てっせんの花」とか「クレチマス」とか言われてもわからないのよね。これも調べると出て来るんだけど、見たことあるようなないような花。
「ピラクル」もわからんかった。。。ちょうど「食戟のソーマ」に出てきたけど(笑)
「意固地」って「依怙地」って書かれると何か他の意味がありそうに見えるというか読めない(汗)
恋愛小説とは思わなかったけど、恋愛小説の括りの中に入るみたい。
ケチャップご飯食べてみようかねぇ……。
あらすじ
恋をしたとき、女の準備は千差万別。海の穴に住む女は、男をすりつぶす丈夫な奥歯を磨き、OLの誠子さんは、コロボックルの山口さんを隠すせんべいの空き箱を用意する。おかまの修三ちゃんに叱られ通しのだめなアン子は、ふたまた男の誘いの電話にうっかり喜ばない強い心を忘れぬように。掌小説集『ざらざら』からさらに。女たちが足をとられた恋の深みの居心地を描く22の情景。
好きな台詞
明るい気分って、保とうと思えば、ちょっとは保てるものなのだ。実際には明るい状況じゃなくとも。ものすごく、強い意思をもってすれば。
ヒトはねえ、死ぬまで成長するんだからさ。
おうちとおうちの格式がつりあわないと、不幸になりますわよね。