文庫本入手
伊坂作品はとりあえず購入(゚∀゚)
感想
7つの短編からなる短編集。
『浜田青年ホントスカ』
東京創元社のアンソロジー「蝦蟇暮市事件」に載せた作品。
私はこの作品が出たとき買おうかなと思ったんだけど、確か仕事辞めててお金なくて文庫になったら買おうと思いつつ、買わず。
そのときのAmazonの感想が今ひとつだったのよ。今は知らないけど。それで購買意欲があまり湧かなかった覚えがある。
物語はなんだろ。殺し屋シリーズのスピンオフ的な作品かしらと思うけど、違うんだとは思う。殺し屋シリーズは「グラスホッパー」しか読んでいないので。続編は単行本がどこかに積んであるはず(汗)
最後結局殺したの否か。微妙なところ。投げるシーンでも書いてくれればわかりやすいんだけど(笑)
「仕事というのはどんなものでも、楽しくありません」
本当にそれ( ´ー`)フゥー...
『ギア』
意味がわからない系短編。すっきりしないといえばすっきりしないけど、こういう短編だと思えばあり。
『二月下旬から三月上旬』
この短編も意味わからない系短編。時間軸ずらしと記憶障害が入り込んでるようでちょっとしっくりこない。
『if』
もしもの話なんだけど、時間軸が同じで同じパターンの出来事が起きるんだけど、もし2回目同じようなことが起きたら団結力があるのかもしれない。
ここまで読んで、この作品はどちらかというと伊坂作品が好きな人が読む本かなと思い始める。一番最初に読む伊坂作品はこれではないかな。
伊坂幸太郎は短編より長編か連作短編の方が確実に面白い気がしつつ後半へ。
『一人では無理がある』
サンタクロースの話。パッション屋良ではない。パッション屋良って日本で唯一のサンタクロースだったはずだけど、まだサンタなのかしら。
この短編はなかなか楽しいです。意味のないものが実は役立ってるって話。トナカイの調整の話も好き。
『彗星さんたち』
タイトルだけで何の話かまったくわからなかったけど、新幹線の清掃員の話。
伊坂幸太郎は曲何回分で時間を計るの好きなのかなって思うよね。
話は無茶苦茶だけど、妙な説得力があるようなないような(笑)
「常にベストをつくせ。見る人は見ている」
パウエル国務長官の本を読みたくなります(゚∀゚)
「スプーンひとさじの砂糖があれば、仕事も楽しい」
毎日「メリー・ポピンズ」を観たら、毎日元気に過ごせるんだろうか。。。
鶴田さんが元気で良かった良かった。
『後ろの声がうるさい』
最後の短編。この短編が入ることにより、この作品の完成度が上がったというか伊坂作品っぽくなっております。
後半まで読んで初めての方でも楽しめるかなとは思えるけど、伊坂作品の1冊目にこれを薦めはしないかなってところ。
このあとにあとがきというかインタビューが入るんだけど、全作品にインタビュー載せて作品解説してほしい(笑)
『ギア』は続編もあるみたいだけど、書く気力がなくなったってなんだろう。。。
「物騒な何者かが家にやってくるので、電話で助けを求める」って「ホワイトラビット」かな?ちょっと違うかしら。
初期の作品が好きだけど、作家としては色々挑戦していきたいってことなんだろうか。とりあえず書き続けてくれれば何でもいいや(笑)
あらすじ
助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。バスジャック事件を巡る“もし、あの時……”を描く「if」。文学的挑戦を孕んだ「ギア」。洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった七つの伊坂ワールド。書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。