文庫本入手
単行本が話題になってたので、どんなもんかなーと思いつつ、この手の煽り本って期待外れのことが多いとも思いつつ、文庫になって安くなったことだし、感動できるかしらと思い買ってみた。
感想
旅先はどこだろ。福岡あたりかな??
前半の会話は面白い。
世の中には加害者と傍観者の罪は同列であるという考え方がある。って主人公が思う場面があるんだけど、昔傍観者でいたせいで怒られた経験があるんだよね。私一人だけ傍観者だと名乗ったせいで怒られて、その他の傍観者はみんな上手いこと言い逃れて怒られずに終わったんだけど、あのときのことは一生忘れないだろうなー。
ミッフィーの話は前に一度聞いて驚いたような気もするけど、ちょっと驚いた(笑)
「」内に「?」が入るとしたらラノベなのかな??と思ったら、著者はウィキ情報によると電撃小説大賞に応募したことがあったり、この小説自体元々ネットの小説サイトで公開されていたものとのこと。その小説サイト見てきたけど、今じゃ作品は削除?されているみたい。
というか削除したって書いてあった。
2016年年間ベストセラー1位 日販調べ
本屋大賞2位
ダヴィンチブックオブザイアー2015 2位
データによっては1番売れたのか。
本屋大賞はたいしてあてにならんとして、「ダ・ヴィンチ」はどうかなー。あれも当たり外れあるんだよね。
「」内に「?」が入っているからラノベってわけではないですね(汗)
ヒロインが「にへらっ」て笑うんところがあるんだけど、そんな風に笑うキャラを何かの小説(?)で見かけことがあるような。あんまり見かけないけど、「にへらっ」って笑うキャラはわりと一般的なのかな。
好きな台詞
「意味ないこと言ったんだから追求しないでくれる?」
この台詞は好き。前半ちょろっと出ただけ。
「私達は、皆、自分で選んでここに来たの。君と私がクラスが一緒だったのも、あの日病院にいたのも、偶然じゃない。運命なんかでもない。君が今までしてきた選択と、私が今までしてきた選択が、私達を会わせたの。私達は自分の意志で出会ったんだよ」
前向きに生きていけるような気がする( ´ー`)フゥー...
あらすじ
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルの意味に涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!
ネタバレ感想
膵臓の悪く余命が1年と言われている女の子と友達のいない主人公。病院で拾った日記帳からクラスメイトの女の子が病気で数年で死ぬことを知り、関わりを持つようになるのよ。泊まりに行ったり、女の子の家に行ったりしてたら、女の子が入院することになって、もう時間がないのかもと思いきや退院。退院した日に逢う約束をした場所に向かう途中で通り魔に刺されて死んでしまう女の子。お互いがお互いに憧れてたいたことを知り、友達を作り始める主人公。
死因がまさかの通り魔。確かに最初の方に通り魔事件の話が出てきて、これ何かの伏線か?って思いつつも膵臓が悪くて死にそうだし気のせいかと思ったら、気のせいじゃなかった。
急に予想外のところで死がやってくるていうのは瀬尾まいこの「幸福な食卓」っぽいかなとちょっと思ったのでした。
一日の価値は病気だろうと病気じゃなかろうと変わらないみたいなことを語らせてるから、通り魔に殺されてちょっとあれ?って思うけど、フォローされている感じはある。
クラスメイトの女の子と同じ部屋で泊まったり、同じ部屋にいたりとかそんな状態になったら、理性を保てたとしても間違いなく落ち着かないと思うんだけど、この主人公はその辺りは平気なんだよね。
著者は女性かと思ったら、男性らしい。
感動できるかとわくわくしながら読んだけど、心が震えるほどでもないというかそうでもなかった。
後半何か来るだろうと思って身構えていたら、う~んって感じの展開。生きてることの意味とか生き方とか考えなくもないんだけど、そんなことは普段から考えるしなぁ。
過剰に煽りすぎて期待していたら、ひどすぎる小説だったとまでは行かないけど、普通の枠に収まる小説でした。
言葉の意味
本読んでるとわからない言葉多いんだよね。
「草船」
他にも調べてる人いたけど、これは特に意味はないみたい。自分の感覚で読み取った意味で良さそう。
「憎まれっ子世にはばかる」
憎まれっ子世にはばかるとは、人から憎まれるような者ほど、逆に世間では幅をきかせるものであるということ。
「芳しい」
読めそうで読めない(汗)
かんばしい、かぐわしいと読む。